夙川のモダニズム建築を、建築史家の倉方俊輔氏と巡ります。
当時のゆとりある階層の生活が随所に感じられる和洋折衷様式の旧山本家住宅。日本庭園をのぞむ茶室も優雅です。そのお向かいに建つのは浦邸。
この邸宅は、フランス留学でル・コルビュジエのアトリエで研鑽(けんさん)を積んだ建築家・吉阪隆正が設計しました。愛情あふれるファサードは見る人の心を和ませます。
今回はまちたびだけの特別に、ヨーロッパの住宅様式が感じられる内観を家主の浦環氏の案内で拝見させていただきます。
その後、夙川のシンボル的な存在、夙川カトリック教会へ。小説家の遠藤周氏も幼い頃に通ったこちらの教会は、関東大震災の後に建築されています。正面のステンドグラスの美しさは比類なきものです。
こちらでは大聖堂、地下パネル展示、カリヨンについての解説を聞きながら見学します。